平成元年の会社設立から「本気で人のために、社会のために」というスタンスを貫いてきました。そこで新しい価値の創造を目指し、30年近く育んできたのが子育てサービスという事業です。こういった保育サービス業という分野は一般的に、あたかも認可保育園を拡大していくことこそ「ビジネスとしての成功」と誤解される風潮があります。しかし表現は良くありませんが、本来社会福祉法人や公立で運営していた認可保育園を、民間企業が運営するのはビジネスとしては簡単なものである、と考えます。当社は国からの助成・補助金に頼らず、サービス業としてお客様のご利用料金でビジネスを成立させてきた、全国でも唯一の企業であると自負しています。だからこそ認可保育園ではなし得ない様々なサービスや仕組みを実現し、真の民間サービスとしての事業化に成功したのです。
私たちは、誰かがやる・誰でもできるような認可保育園の拡大ではなく、社会が本当に必要とするサービスを作ることこそが企業としての役割ではないかと考えます。国が政策として行うことであれば、当社ではなくても誰かがやるはずです。誰かがやれることではなく、誰も着手できない分野・誰も作り得ない新サービスを創り上げることで、社会に貢献し、人に貢献することこそが、当社の使命だと考えているのです。
日本人のサービスに対する感性・指向性、また人としての気遣いという観点では、全世界に対して誇れるほど高いレベルを有していると実感します。しかし一方で、日本中には物が溢れ、あらゆる商品が簡単に入手できる社会が広がっています。だからこそ次の社会が必要とすることは「人への配慮や思いやり」であるはずだと考えます。これらがサービスや商品として提供されるビジネスが求められる時代が来ているのです。
私たちは感動や驚きや発見、自らの気づき、そんな中で結果的に人が育つことを大切な価値とする商品・サービスを創りたいと考えています。子育て分野でも単に預かることのみをサービスとするのではなく、子どもたちが「強く正しく自立した人」として成長できるビジネスを創りたいのです。そのため環境や仕掛けづくりまで責任をもって提供でき、社会に貢献し、人に貢献することで、感動や驚きが与えられる会社でありたいと願っています。