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スポーツフェスティバル「家族大運動会」を終えて

2010.10.09

天気に恵まれなかった「家族大運動会」

残念ながら、関東のこどもの国での大運動会は、雨で中止になりました。しかし、関西での大運動会は、なんとか・・・ではありますが、開催する事ができました。関東でご参加いただく予定だった皆様には大変残念ではありますが、来年是非ご期待くださいますようお願い申し上げます。また、関西では途中雨になりましたが、参加いただきました皆様にお礼を申し上げます。
 まず、関東は、当日なんとか開催するべく、大阪本社からも18人、備品を積んで全員車に分乗して現地入りしました。関東のスタッフも千葉、埼玉からも早朝に集結し、現地での設営が、ほぼ完了したのですが、いきなりの「豪雨」に見舞われ、やむなく中止とさせていただきました。余談ですが、大量の焼きそば、フランクフルト、鶏肉などなど・・・は廃棄ロスとなってしまいました。楽しみにして頂いていた皆様、また、ダンスや競争を練習していた子どもたちを思うと、本当に残念でなりませんでした。スタッフの中には、悔しくて泣いている者もいました。

関西での大運動会は、当日まで天気予報を何度も何度もチェックするくらい雨の心配をしておりました。しかし、徐々に雨の確率も下がり、当日の準備時には雨も降らず開催を迎えることができました。しかし、開会式後からポツ・・ポツ・・と雨が顔に当たり出し、中盤からは雨具が必要な雨が降ってきました。その時に帰られるお客様もおられましたが、残って頂いたお客様もたくさんいらっしゃいましたので、何とか途中のプログラムを省略したり、早巻きで進めたりという風にして最後の閉会式まで実施しました。これに対して、お客様からは、「楽しかった」「ありがとう」と言うお声をたくさん頂きましたが、逆に、「子どものことを考えていない」「雨でも開催するのは営利主義」というご批判も頂きました。ブログにて、ご批判を頂いた方には、「良いコメントばかり載せるな!」「良いコメントはスタッフのサクラではないか」というようなお声を頂きましたが、決してこちらで良いコメントのみを選んで掲載している訳でも、サクラでもなく、苦言についても正々堂々と掲載させていただいており、逆にコメント掲載を終了させて頂いたあとに、頂戴した温かいお言葉で未掲載コメントもございます事をご理解ください。但し、コメントの言葉使いが掲載に耐えないもの、また、他のコメントに対しての悪口的なものについては、掲載させていただく事はできません。併せてご了承いただきたいと思います。

さて、関西での当日の様子ですが、ポポラーで練習したダンスや踊りなどを、曲を知らない子どもたちも一緒に楽しく踊ってもらいたい、と願い、“せめてダンスプログラムまで”、“できれば最後のリレーまで天気がもって欲しい!”と願いながらの進行でした。残念ながらダンス中には少々雨が降り、リレーでも少し雨が強くなりました。ただ、当社としては、開催においての管理責任は当然当社にあり、管理不備によってお客様に事故等を招いた場合は責任を取らなければなりません。しかし、これも余りに当社のリスク回避ばかりを考えていると、子どもたちにもいろんな経験をさせてあげられません。悩みながらの継続でした。お客様の中には、お子様の健康を考えられて途中でお帰りになる方もいらっしゃいましたし、これは当然の皆様の判断だと思います。中には、これくらいの雨ならやりたい、というお客様もいらっしゃいます。帰られる方は当然として、また逆に帰られない方のためには当社も出来る限りの事をしなければならないと考えました。

ちなみに、私どもの世代(50歳前後)では、昔は雨でもよく外で遊んでいました。もちろん風邪を引くこともありました。当社としては、子どもには健康的に、たくましく、体力をつけることが一番大事と考えております。その考えの中では、風邪を引かさないように、という意見と、風邪を引かない体を作る、という意見があります。当社は後者の考え方であり、過保護な子育てはもちろん駄目だと考えますし、少々の危険な事はさせる、必要な怪我もある、と考えています。もちろん、体調が良くない時に雨にぬれる事は避けるべきですが、保護者の判断で雨にぬれても大丈夫と考えられた場合には、少しずつ子どもに無理をさせていくことが「子どもが大人になるための」必要な経験ではないでしょうか。
 本当に子育てに関してはいろんな意見がありますし、幼児教育の考え方も様々です。大学の先生も、ドクターでさえもいろんな意見があります。当社としては、当社の考え方、子育てに関わる考え方をきちんと明確にし、それに賛同していただける方にご利用いただくしかない立場です。何故なら全てに対応し、全く逆の事を同時進行させることは出来ないからです。一般の幼稚園や保育園選びも同様に、自分の求めている保育方針かどうかで園を選ぶのと同様で、当社はその方針をもっと明確にしていかなければならないと感じております。

「雨の中でこどもに運動会させるのは、子供のことを考えていない」という厳しい意見もありましたが、「雨にも負けず、風にも負けず」の子どもたちを育てて行きたいと考えております。本当に終わった後には、お母様から、「子どもが、雨の中で、みんなで走り回り、異常な興奮状態で、本当に楽しかったです。」という意見をたくさん頂きました。まさに当社としては、非日常的な体験を通して子どもたちが育って欲しい、という願いそのものです。

本当は、会社経営の視点からすれば、リスクは取りたくありません。しかし、そうすると子どもたちにたくさんの経験をさせてあげられません。営利主義といわれますが、営利そのものが問題ではなく、営利をどのように使うか、が問題です。営利=利益を個人の財産とするとか、品質向上や拡大(より多くのお客様に喜んでいただくため)のために利益を使わない事が問題なのでしょう。当社の全てのイベントは、正直申し上げても赤字です。赤字なので、これをどうにかして実施するために、全て当社は「自前主義」で企画から準備、運営をしています。毎年のコンサートも赤字ですので、立命館大学の皆さんの協力をお願いしているのです。当社は保育関連事業を3事業行っています。その総合的な利益を持って、このイベント事業を実施しています。逆にイベントを開催しない方が、利益は確実に残ります。

ご理解いただくために敢えて少々解説いたします。当日の80人弱の人件費が約120万円、このための旅費交通費が25万円(関東からも応援が来ています)、準備に掛かった人件費は約60万円、会場費等が25万円、機材のレンタル料が120万円、印刷費が25万円・・・、それだけでも既に375万円掛かっています。当然その他にも経費が掛かっています。いくら2000人の方に集まっていただいたとしても、参加費の収入は170万円にしかなりません。やればやる程当社にリスクがあり、やる程に赤字を増やします。ましてや普通であれば、このくらいの規模のイベントならば、イベント専門会社に任せて当然でしょう。実は必死になって自分たちで屋台を運営しているのは、赤字を少しでも圧縮するための工夫なのです。全社が赤字になれば、倒産し、全園を閉鎖しなければならなくなります。決して行政からは助けてもらえません。だからこそ、皆さんに「人気のある」園にしていきたいと思っていろんな取り組みをしています。実は、「POPOLAR」というのは、英語の「POPULAR」のイタリア語から取っているのでが、その意の通り「人気のある園」にして行って、これからもずっと継続して、安心して利用してもらえるように、当社もいろんなことに取り組み成長していきたいと願っています。

純粋に当社のスタッフは一丸となって、子どもたちに良い経験をしてもらい、健全で健康になってもらいたい、何事にもチャレンジする勇気を持った人間になってもらいたい、という願いを持って日々の保育とこのようなイベントにも取り組んでおります。まだまだ、足りない部分、教育の不行き届きもありますが、何卒皆様のご協力とご理解をお願い申し上げます。たくさんのご参加、誠にありがとうございました。

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